人間の学としての倫理学

  平成31年 4月8日
 最初の一歩はこの日である。とにかく歩く前に考えるのではなくて、走りながら考えていこうと決意したのである。私は数年前から、座禅を始めている。月に一遍の座禅を終って、お茶を飲みながら住職と朝 5分ほどの会話に、吉川英治の「宮本武蔵」の世界を意識しながら、私は武蔵になりきって「大学時代の倫理学の先生から生涯の宿題を出されましたが、とても私の能力では歯が立たない」と述べたときがありました。生涯の宿題とは和辻哲郎の「人間の学としての倫理学」でした。
その時住職は私に向かって「読んでいるうちに自然にわかってきますよ」と述べた。早速インターネットで取り寄せて今目にしたのであるが、一ページ目からもうギブアップである。私の視野には人生のフィナーレまで読破しようと思う長期的なチャレンジ精神があるのである。最初の一歩はこの日であると冒頭に書いたのはそんな意味合いからであった。